性教育とジェンダー

大人もどうしようか迷うのが性教育

あなたは「プライベートパーツ」や「デリケートゾーン」、はたまた「ジェンダー」や「セックス」などについて、家族や友だちと話したことはありますか?

なぜかは明確にはいえないものの、日本では長らくのあいだ、性に関する話はタブーとされてきました。それは、あなたたちのママやパパもそうだった、可能性が高いのです。

つまり、いつどのようにして性教育をうけたか覚えていない、あるいは覚えがない日本人は非常に多いのです。なので、実はあなたのママやパパもどうやってあなたたちに性教育をしようか、正解がわからないし、どうしていいかわからないというのが本音ではないでしょうか。

およそ半数の公立中学校(東京都)が1カ月に1時間程度の性教育を実施

少し古い調査結果ですが、東京都教育委員会が平成30年(2018年)に中学校における性教育の実施状況を調査したものがあります。

性教育の教育課程上の位置付けについて

出典:性教育(中学校)の実施状況調査結果について

これをみると、公立中学校の第一学年から第三学年まで、年に10時間までしか性教育を実施していないと回答した学校はほぼ50%でした。夏休みや春休みなどのお休みを考慮すると、およそ1カ月に1時間ほどの性教育に関する授業しかしないという学校がほぼ半数ということになります。

これが多いのか、少ないのか、では、どのようにしていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。

なぜ日本の性教育は遅れているのかシリーズ

  1. 導入
  2. 1970年代から2000年ぐらいまで
  3. 2000年以降、そして政界と性教育について
  4. 国際的な動き
  5. 最終回〜国際的なガイドラインと比較

ジェンダー論のまえにシリーズ

  1. ジェンダー史を考える
  2. “おもに”日本にする理由
  3. ジェンダー・ステレオタイプに取り込まれる幼児たち
  4. ジェンダー・ステレオタイプへの影響と性教育

12歳から考える知的生存戦略[サバイバル~]