近世の日本を中心にジェンダーを考える理由
この記事では、当サイトで扱う「ジェンダー」は、およそ19世紀くらいの近世以降で、地域としては、おもに日本を扱うことを目的としました。
というのも「このサイトについて」を読んでいただくとおわかりの通り、いずれ自分の投票行動を考えるときの指針となる知識をお伝えすることが、大きな目標だからです。
そのため、扱うのは近世以降とします。
本来であれば、ジェンダー史を考えると、古代人類における男女の衣服や役割の区別や貴族時代の文化、女性為政者たちなど取り扱う歴史学の知識が不可欠です。
はたまた、人類より前の類人猿やダーウィニズムなどの進化の過程で、いついかなるときに雌雄がわかれた個体になったのか、などを生物学などで考えることも必要でしょう。
あるいは、旧約聖書には「アダム」と「エバ(イブ)」が創世記に登場しますが、そのような宗教学もジェンダーには必要な要素でしょう。
つまり、はっきりいうと、「遡ろうとすると、どこまでも遡れるし、世界中に広がるし、巨大な知識が必要になる」ということです笑
ジェンダー史を学ぼうとする人のために参考資料
ただ興味がある人のために、素晴らしい書籍があるので、ご紹介だけしておきます。
大月書店さんが出されている「歴史を読み替える ジェンダーから見た世界史(公式サイト)」と「歴史を読み替える ジェンダーから見た日本史(公式サイト)」です。
いずれも、見開き簡潔で時間軸でまとまっていて、読みやすいうえに読み応えもあります。ぜひお手にとって見てください。
また、映像資料として、下記2点をリンクしておきます。当サイトは、あくまでも投票行動、つまりこれからの社会をつくるために自分の投票権をどういかすか、に資することを目的としています。
歴史を学ぶことは、未来を考える上で役立つことも多くありますので、学ぶことを否定するものではありません。ただ、先述したように当サイトでは、取り扱うのを近世以降のおもに日本ということに限定するだけということです。ご了承ください。
つぎは、もう少し前書きが続きます。
なぜ「おもに日本」と書いたのか、それをご説明したいと思います。